Winpak、北米で初めてCrystalCleanConnectを導入

パッケージング大手のWinpakが、画期的な自動フレキソ印刷製版ソリューションにより、持続可能性の向上、廃棄物の削減、サイクル時間の改善、熟練オペレーターへの依存度の低減などを実現。

フレキソ印刷用感光性樹脂版開発のパイオニアであるアサヒフォトプロダクツは、本日、北米を拠点とするパッケージング企業大手のWinpak Ltd.が、ジョージア州セノイアにある同社のWinpak Films事業部門に、自動フレキソ印刷製版システム「CrystalCleanConnect」を米国で初めて導入したことを発表しました。この自動化システムは、ESKOとKongsbergとの共同開発によるものです。CrystalCleanConnectは、印刷用版の準備が1工程で完了するため、12工程ある従来の製版プロセスで、通常必要とされるオペレーターの手作業を削減できます。

Winpak Ltd.は年間収益12億ドルを誇るパッケージング企業であり、高品質の包装材や革新的な包装機械を製造・販売しています。また、ワイドウェブのフレキシブルパッケージングの生産には溶剤インキを使用しています。同社製品の主な用途は生鮮食品や飲料品の保護であり、熱成形カップと蓋、フレキシブルフィルム、食肉トレイとカバーなど、フレキシブル基板やリジット基板で構成されるパッケージングを取り扱っています。また、Winpakはヘルスケア製品の製造も手掛けています。カナダ、米国、メキシコに12の生産施設を擁しており、世界規模のネットワークと専門的技術力で顧客にサービスを提供しています。

「製版を内製化してコストとリードタイムを削減することも含め、より効率的で持続可能なフレキソ版の製版方法を模索していました。」Winpak Films Inc.のゼネラルマネージャーであるVishal Khushalani氏はこう述べ、次のように続けます。「アサヒフォトプロダクツの代理店パートナーであるWikoffが、CrystalCleanConnectを検討するよう勧めてくれました。そして、CrystalCleanConnectを詳しく調べていくうちに、このシステムにしかない強みが数多くあることがわかり、すぐに決断へと至りました。」

Khushalani氏によると、外部委託していたものは溶剤洗浄版であったため、最初のステップは、ESKO製プレートイメージャー、Asahi AWP™水現像フレキソ樹脂版、Asahi製洗浄機、Kongsberg製カッティングテーブルをすべて独立したユニットとして稼働させ、製版を内製化することでした。「プレートを外部委託していた頃は、溶剤洗浄版による環境への影響に加え、顧客のリードタイムは1週間から2週間かかっていました」と彼は述べます。「この最初の製版構成を内製化することで、45分から1時間おきに製版できるようになりました。1週間かかっていたものが1時間に短縮されたのは驚きですし、期待通りのソリューションです。」

Winpakは、単体での製版をCrystalCleanConnectにより統合工程へと転換することで、製版工程をまったく新しいレベルに引き上げることができました。

画期的なソリューションがもたらす大きなメリット

WinpakがCrystalCleanConnectを採用した当初の理由は次のようなものでした。

持続可能性:CrystalCleanConnectの機能は、持続可能で環境にも優しいことで知られています。このソリューションは水洗浄製版工程であり、廃棄物を最小限に抑え、水やエネルギーなどの資源消費を削減し、環境に配慮した印刷が行える設計となっています。持続可能性や責任ある生産が世界的に重視されるようになり、これはWinpakの重点分野でもあるため、CrystalCleanConnectの採用へと至りました。

使いやすさ:CrystalCleanConnectのユーザーフレンドリーな機能により、簡単な操作で既存の印刷工程に統合。直感的なインターフェースと効率化されたワークフローで生産性が高まり、オペレーターのトレーニング時間も短縮。これにより、スキル不足を解消し、経験の浅いオペレーターでも安定した品質を維持できます。製版工程を12工程から1工程に削減し、製版材料のイメージングから印刷用版のカッティングまで全自動化されているため、エラーはほとんど発生しません。

廃棄物とサイクル時間の削減:CrystalCleanConnectは、製版時間、材料廃棄物、インキ消費量を削減し、無駄を最小限に抑えることができます。高度な製版技術と工程の最適化機能により、サイクル時間と材料廃棄物を大幅に削減することで、全体的な効率や費用対効果を改善することが可能です。

また、導入前、導入後、そして導入過程において、Wikoffとアサヒフォトプロダクツによる助言やガイダンス、支援など、質の高い高度なサポートを提供してくれたことも、採用決定の大きな決め手となりました。「印刷品質と印刷生産性の両方を向上させることも、この投資を決定する上で重要な検討事項でした」とKhushalani氏は説明します。

結果

製版を内製化したことで、Winpakは製版のコストとリードタイムを削減し、品質とスケジュールの両方をより効率的に管理できるようになりました。Khushalani氏は、製版を新しい製造工程として取り入れることで学習曲線が急勾配になる可能性があったものが、CrystalCleanConnectを導入したおかげで自動化され、シンプルになったと述べ、次のように続けます。「製版時間を1時間から15分に短縮できたことも嬉しい限りです!最初の製版には1時間ほどかかりますが、その後は15分ごとに印刷用版を製造できます。これにより、生産性と処理能力は驚くほど向上しました!1週間かかっていたものが45分に短縮できるのは驚きです。初期設定の後、1枚のプレートに要する時間は15分になりました。シフトの観点から見ると、従来は1シフトあたり10枚から12枚のプレートを製造していましたが、今では24枚から30枚に増え、しかも全工程をオペレーター1人でこなせるので、人員も少なくて済みます。」

「Asahi AWP™ CleanPrint樹脂板にも非常に満足しています」と述べます。「この製品は、優れたドット再現性、鮮明さ、細部に至るまで、高品質の印刷を実現する能力も有名です。長時間印刷でも安定した品質を実現するアサヒフォトプロダクツのCleanPrint技術のおかげで、版洗浄のために印刷機を停止する回数も大幅に減らすことができます。樹脂板の耐久性も高く、頻繁に交換する必要がないため、印刷効率も向上します。」

Asahi AWP™ CleanPrintは水現像樹脂版であり、AWP™-DEW CleanPrint版はカーボンニュートラル認証を取得しています。Khushalani氏は次のように説明します。「Asahi AWP™樹脂板は、持続可能性を念頭に置いて設計されています。そのため、インキや溶剤の使用量、サイクル時間、廃棄物を最小限に抑えることで、廃棄物を削減して環境への影響を低減することができるのです。また、水現像樹脂版であるため、製版工程で刺激の強い化学薬品を使用する必要もありません。このようなことはすべて、Winpakにとっても、ブランドオーナーの顧客にとっても非常に重要なことなのです。」

、www.asahi-photoproducts.com